2016/7/11 産褥入院レポート 1
産褥入院は、とにかく忙しく、満身創痍からのスパルタ合宿という感じ。
私が出産した病院は、母子同室でした。
診察のときや、売店に買い物に行くとき、面会でデイルームに行くとき、
シャワーのときは、新生児室に赤ちゃんを預けますが、
それ以外の時間は、基本的にずっと赤ちゃんと一緒です。
この産褥入院5日間で、新生児保守作業の新人研修を受けるのです。
具体的には、オムツ替える、沐浴、授乳、泣いたときのあやし方ですが、
特に、授乳です。とにかく、授乳です。
この授乳が24時間、昼夜問わずに3時間置きに行います。
3時間ごとなら、楽勝だな~とのんきに考えていました。
なぜなら妊娠中、意識的に水分沢山とっていたのもあって、
すごく頻尿だったこぐまは、就寝中 2~3回は起きてトイレに行っていたのです。
授乳のために起きることも、さほぼ苦ではないだろうと思っていました。
しかし授乳を甘く見ていました。
新生児の授乳、大変です。。。
とても時間かかります。
ただ、おっぱいを出して、5~10分吸わせて終わり・・・
また眠れる。というわけではないです。
問題その1 分泌が大量
こぐまは、初産婦だったのですが、分泌が大量で
産褥一日目で、おっぱいが詰め物をしたように
、カンカンに張りました。痛いぐらいです。石のようです。
助産師さんが見かねてベッドでマッサージをしてくれました。
乳首が埋まってしまうぐらい乳輪まで、カチンコチンでした。
すごいスピードで、おっぱいが張るのですごく困りました。
おっぱいが張る=母乳が分泌されて、おっぱいタンクが満杯という感じです。
これを満杯で放置すると、乳腺炎という恐ろしい病気になります。。。
高熱が出て、あまりに重度であれば乳房を切開して脱脂綿でごしごしこすって、
膿を出したり・・・
身震いするほど恐ろしい病気です。。。。
ふつう、容量が大きい(おそらく、元のバストサイズが大きいということ?)
と、ここまでガチガチに張らないから、かなり分泌速度早いのでしょうね・・・
たぶん、退院したら母乳外来のお世話になる必要があると思うので、入院中に
探しておいたほうがいいですよ~
と、助産師さんに言われました・・・
自分の身体なのに、自分のおっぱいなのに、こんなに扱いにくいなんて・・・と
ショックでした。
問題その2 乳首が、ない!?
うすうすわかっていたのですが、自覚していたのですが、
こぐまは、陥没というか扁平というか・・・
とにかく平常時に乳首がないです。
ひっぱったり刺激をすれば5ミリぐらいは出てくるけど、ほとんどありません。
授乳室では、同じ合宿を耐える仲間である産婦さんたちが、おっぱいを出して
授乳しています。あんまり見てはいけないと思いつつも
うらやましいほどに大きい、赤ちゃんが容易に咥えてちゅーちゅーできそうな
乳首があります・・・
梅干みたいな感じです。
あれが、こぐまには、ない・・・
物理的に、乳首がなければ
赤ちゃんがおっぱいを吸えるわけないです。
でも、分泌はすごいから、なんとかして抜かないと乳腺炎待ったなし・・・
こぐまはあせりました。
こぐまの変な乳首のせいで
ここぐまは、おっぱいが飲めなくて飢えて死ぬし、
こぐまも、おっぱいが詰まって乳腺炎で死ぬのかと思いました。
新生児は、生後数日は体重が減少します。
しかし、ここぐまの体重減少が止まらないで、
少し粉ミルクも与えることになりました。
こぐまの乳首のせいです・・・
でもこれで、ここぐまは死なずにすみます。
こぐまの授乳プロセス
第一段階は、
とりあえず吸わせる(吸わない)→搾乳していた母乳を注射器で与える
でした。
この搾乳も、手でやっていると30分ぐらいかかりました。
こぐまの授乳プロセス
第二段階は、
とりあえず吸わせる(吸わないけど)→搾乳していた母乳を注射器→
粉ミルクを作って哺乳瓶で与える。
とりあえず、自分の手で搾乳して、それを注射器でここぐまに
飲ませる形で授乳しました。そのあとに粉ミルクです。
すると助産師さんがいろいろ道具を出してくれて、
対処してくれました。
対処1 つける乳首
ニップルシールドとか、乳頭保護器という名称です。
これを使用すると、ほんの少しですが、ここぐまが吸いました。
5mlとか、ほんの少ししか飲めなかったけれど・・・
対処2 電動搾乳機
普段使ってないものを出してくださったみたいでした
電動搾乳機、便利だけど高価だし、人によって合う合わないもあるから
病院で使ってみてください・・・と。
使えました!搾乳できました!!
そしてとった母乳を、注射器でここぐまに与えました。
この電動搾乳機を使ってからは、取れる量が多く、粉ミルクがなくても
一回に飲むべき量を満たすことが出来たので、粉ミルクをあまり使いませんでした。
しかしすごく手間です。電動になっても搾乳機も大変です。機械を洗ったり、搾乳したのを詰め替えたり・・・結局30分はかかります。
哺乳瓶や搾乳機を洗ったり、粉ミルクを作る手間、赤ちゃんは飲むのに時間がかります。
そうなると、3時間おきの授乳といえども、一回あたり最短で1時間、
なにかトラブルが発生したら1時間半かかるのです。
一連の作業を終えて、部屋に帰って寝ようと思っても、
スイッチを切るようには、眠れないです・・・
寝付くには少し時間がかかります。
・・・というわけで、この授乳で大変な寝不足でした。
産後、、2時間以上連続で眠った記憶、ないです。。。
身体もぼろぼろだったけど、入院中は眠れませんでした。
産褥入院レポート2に続きます。